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ひまわりとマフラー
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神経科のクリニックが始まって二日目。
すでにいろいろなものを見ました。

頭を打って念のために検査に来て、夫の脳に腫瘍が見つかった夫婦。
「人生で一番酷い頭痛」と教科書通りの説明をした、クモ膜下出血の患者さん。
髄膜炎で意識がはっきりせず、診断が遅れた患者さん。
癲癇が止まらず薬を投与し続ける患者さん。
発作は癲癇に似ているけど、精神病だと診断された患者さん。
ライム病が神経にまで広がって激痛に悩まされる患者さん。
一時的に記憶がない患者さん。

ようやく家に帰っていく人。あともう一日病院で検査を受ける人。
家族に囲まれている人。誰も見舞いに来ない人。

スライドやケースを読むのは、一年生のころからやっているのですが
外来と違って、入院している患者さんは病気が重い。
ケースだけ見ると、難しければ難しいほど「おもしろい」と感じてしまう。
でも、実際に会ってしまうと、とにかく治ってほしいと思う。

患者さんに会いに行くときも、「ああ、腫瘍のケースか」としか思わなかったのが
お医者さんが診断を伝えるとき、研修医がティッシュの箱を用意していて
軽い脳震盪だと信じきっていた夫婦は、二人とも目に涙をいっぱいに溜めていました。
癌の患者さんは何人も見てきたけど、告知に立ち会ったのは初めてでした。
精神的に強くないと医者にはなれない。


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わたしの日常生活。医学部、趣味、食べ物などについて書いています。
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医学生。鍼灸師。鍼のできるファミリードクターを目指しています。
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