今日、学校で宣誓セレモニーがありました。
一年の初めに白衣セレモニーがありましたが、あれとは別物。
二年生が終わって、これから臨床に入るので
わたしたちはこういう医者になります、とみんなで宣言するイベント。
白衣につける新しいピンをもらった。



実は結構重要なことなのですが、みんなで宣誓を読むだけなんだし
時間的にもボストンから運転してくるのが大変だろうから、と両親に伝えなかった。
クラスメイトたちは家族とか婚約者とかを連れてきてました（＾＾；
帰ってきてから電話したら、「なんで呼ばなかったの！」と。
いや、白衣セレモニーのときは来てくれたしね。次は卒業式でいいかなあと。
こういう、みんなで着飾ってパーティみたいなイベントはあまり得意じゃないんで
とりあえず食べて、お世話になった人たちにちょろっと挨拶して
早めに帰って勉強しました。もう頭の中は資格試験一色ですよ。

でも、ウースターは毎年恒例のレストランウィークに突入。
土曜日に両親と妹がこちらに来るので、スペイン料理を食べにいきます。
セレモニーについて話さなかったお詫びとして、わたしの奢りで（笑）

ーーーーー

この前の模試の点数が返ってきました。
実際のUSMLE step 1は８時間。模試はその半分で４時間だったのですが
ノロウィルス明けで体力がついていかず、ろくに考えずに答えていって、３時間で終了。
答えを見直すことなく送信して、家に帰って寝ました（汗）
質より量なので、スピードはかなり出るのですが、ミスも多い。
悪いクセというか、もともとこういう性格なんだろ思います。

こりゃ５０％以下だな、と思ったのですが
結果を見ると、どういうわけか合格点を越していました。
といっても、もっと点数を上げないとレジデンシーにマッチできないのですが
本格的に勉強する前に、とりあえず通ったというのは安心です。
だからと言って油断はできない。遺伝子学とか生物化学とか
苦手な科目はボロボロだったので、もっと集中しないと・・・
嫌いなものってどうしても後回しになりますよね（＾＾；

お祝いに美味しいものを食べて映画でも見たいところですが
テスト期間なので（これで落ちて留年したらシャレにならない・汗）
あいかわらずハマり続けている、さやえんどうのお菓子を食べて勉強します。

なんとも安くて手軽なご褒美でした。

テストが終わったら、ハンニバルの第二シーズンが始まるので
それこそがご褒美です！ずっと待っていた！！
精神科医っていいよなーと思い始めている。

ーーーーー

今日はインタビューがあるので、久しぶりに学校に行きました。
雪の中をよろよろ歩いていって、もう少しで転ぶところだった。
三日くらい何も食べてないもんなあ。そろそろアップルソースに入ってもいいかも。
インタビューといっても、患者を演じる役者さんに問診をして
集めた情報を、付き添いのお医者さんに説明するもの。
もちろん役者さんとお医者さん側で採点され、全てビデオにとられてます。
病み明けで、こちらのほうが病人みたいでしたけど（笑）

それはともかく、なんと、患者さんの主訴が下痢ではないですか！
職場でうつされた様子で、わたしの症状とかなり似ている。なんという偶然。
それってノロだよね！わたしも持ってるよ！！と爆笑するところだった。
そういうわけで特に問題もなく問診はさくさくと進んで
どちらからもありがたいコメントをいただいたのですが
最後に「笑顔が素敵ね」と言われました。なんだか申し訳ない・・・

とりあえず家に帰ってアップルソースを食べました。
今のところお腹は機嫌がよさそうです。この調子だとおかゆとかも食べれるかな。
病気になるまえにたくさん食糧を買ったので、料理しないと腐ってしまう。

明日は大雪ですが、4時間の模試があるので行かなければなりません。
実際の試験は8時間なので、これでもかなり短いほう。
だけど体力が持つか不安。今夜は勉強しないで早めに寝よう・・・
と思ったけど、シャーロックの続きが気になるので、それを見ようかな（＾＾；


ーーーー

ステップダンスも芝居もうまくいった。サッパリした！！
ポットラックに持っていった激辛チャーハンも全部食べてもらえたしね。
なんていうか、一か月分のアドレナリンを出し切った気分です（笑）

クラス・ショーが終わったということは、これからは試験勉強まっしぐらです。
とりあえず全国の平均点を目指してがんばります。
目指しているのは外科医とかじゃなくてファミリードクターなので
それくらいのスコアがちょうどいい・・・というのは言い訳で
どうあがいても、それ以上取れる自信がない（＾＾；

医学部に入ってみると周りは化け物ばかりだった。なかなか追いつかない。
でも、「なんとなく突っ走っているうちに、いつの間にか医者になっていた」
なんてこともあるかもしれない。今までもそうだった。
「なんとなく」とか「いつの間にか」が多い人生です。

ーーーーー

コタール症候群という珍しい精神病があります。主な症状は

本人が「自分は死んでいる」と信じ、血液や臓腑、魂までもが
身体から抜き取られていると思い込んでしまうもの。

死人は血が出ないということには同意しますが、
実際 に針で刺して血が出ても、ひどく驚いて
実は死人も血が出るのだという結論を出すだけ
妄想を捨てて自分は生きていると考えるようにはなりません。

まさに歩く死体症候群。ネーミングがいいです。
PET検査では、脳は植物状態と同じなんだとか。
それで、どうして歩いたり話したりできるのか不思議。
死んでいるし胃も存在しない、と言い張って餓死したケースもあるとか。

アシクロビルという薬の飲みすぎが原因になることもあるそうです。
水痘や帯状疱疹などに、頻繁に使われている薬です。
薬の暗記はいつも、副作用が多くて手間取るのですが
帯状疱疹は治ったけど歩く死体になった、なんてシャレになりません。

ところで、「自分は空虚で存在せず、世界も存在しない」という考えにとらわれる
虚無妄想と似ていますが、こちらは完全にマトリックスですよねえ（＾＾；
精神学はまだまだ分からないことだらけです。


―――――