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ひまわりとマフラー
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テスト前です。何回目でしょう。
学校が始まってまだ半年しか経っていないなんて信じられないです。
頭ではストレスを感じていないつもりでも、胸が苦しくて息が深く吸い込めない。
考えないようにしているだけで、体はしっかり反応しているんですね(^^;
ヨガをやったり、お風呂に入ったり、おいしいものを食べたりと
「あと二日の辛抱だから頑張って! 」と体様の機嫌を伺っているわけですが
休めるのもほんの少し。次のテスト期間でも同じことを繰り返すわけです。
このままだと健康に悪い。なんとかしないと。


――――
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医大では、4年間にわたって指導してくれるメンターがいます。
ハイスクールはカウンセラーが、大学ではアドバイザーがいたけど
助言を必要としなかったので、あまり会いませんでした。
というのも、子供のころから鍵っ子で、宿題も勉強もほったらかし。
自分のことは自分で決める主義で、指図されるのがあまり好きじゃありません。

だけど、医大では一学期に一度メンターに会うことを義務付けられている。
一時間も何を話せと・・・と思ったら、なぜか会話がそれ以上に長引いて
なんだか精神障害者がセラピーを受けているような気分になりました。

Wikiによると「メンタリング(Mentoring)とは、人の育成、指導方法の一つ。
指示や命令によらず、メンター(Mentor)と呼ばれる指導者が
対話による気づきと助言による被育成者たるメンティー(Mentee)本人の
自発的・自律的な発達を促す方法である」

うん・・・たしかにそんな感じでした。指示や命令は一つもなかった。
鍼灸クリニックで仕事をしていることをかなり心配しているようで、ハッキリとは言わないけど

「医大だけでも大仕事だ。どれだけ頭がよくても続かない人もいる。
それくらい大変なのだから、これ以上自分に厳しくする必要はないし
10年後のことを考えると、今は学べるだけ学んだほうがいい。
たとえばの話だけど、もし君が仕事をやめると言ったら
君のボスはなんと言うかな?ああ、彼女は最初から支援的なのか。
それでは、今の状況は完全に君の意思なわけだ。
だからといって、仕事をやめろと言っているわけではないよ。
ただ君に、将来自分がなりたい医者になれるかについて、考えておいてほしいだけだ。
決めるのは君なのだし、僕は種を蒔くことしかできない」

こんな感じの会話が、3~4箇所にちりばめられてました。
遠まわしに、やめたほうがいいよ、と言ってますよね。
でもわたしは「できるはずがない」と言われると、逆に
できることを証明するためにも、平均より上の成績をキープして
来年の国家試験のStep1でもいい点数をとってやろうじゃないか!
と余計にやる気が出てしまうのです(^^;
それはいいとして、本気で心配してくれているのが分かるから、申し訳ないけど
自分の限界は自分が一番よく分かるから、そのときはそのときです。

鍼灸の仕事は、お金のためだけじゃなくて、本当に好きで
患者さんと接するのが医大を続けるモチベーションになるので、やめません。

でもこの先生、すごく親身になって相談に乗ってくれるので、そういう面では好きですよ。
卒業するために必要な個人プロジェクトには、病院で短期間の鍼灸クリニックを開いて
スタッフや患者さんの反応を見るパイロット研究がやりたいと話したら
興味をしめしてくれて、いろいろと資料を送ってくれたし
英語の文章に自信がなくペーパーで成績を落としていると言ったら
「今までに書いたものを送ってくれたら、読んで判断する。
学校には個人指導のサービスもあるから、相談しよう」
と、仕事のこと以外ではとても協力的です。
協力的すぎてなんだか悪いことをしているような気分になった。
この人は、生徒たちをいい医者に育てたいだけなんだあと思う。

これ以上心配させないようにがんばります。


――――
今日から解剖が四肢に入り、大興奮です(笑)
いつもなら、3時間以上解剖していると疲れてくるのに
今日はすさまじい集中力で、終わるまで気がつかなかった。
というより、気になる部分があったので、もう少しラボにいたかった。

解剖学の3/4が終わって、ようやくたどりここに着いたという感じです。
なんでこれが最後なのかというと、手足の筋肉や神経が複雑だから。
だけど四肢には鍼灸のツボが多いこともあって、興味があります。
「なんだ、このツボはもっと深く刺しても大丈夫じゃない!」とか。
実際は、必要がなければ長い鍼は使いませんけど(^^;
普段は使うのは髪ほどの細さの鍼で、入れるのは2~3ミリだけ。
だけど、臀部とかの大きな筋肉を狙うときは、10センチ以上のものを使います。

鍼灸といえば、シフトが増えて、金曜日の夜も働くことになりました。
土曜日に来られない患者さんの都合もあるのですが
忙しいほど効率があがるので、自分へのチャレンジでもあります。
あとは、夏の中国旅行の資金を稼ぐためですね。
飛行機代は学校が出してくれるけど、向こうの生活費などもあるので
今のうちに少しでも貯めておきたい。


―――
誰にでも苦手なものがあるのかもしれません。
体を切断するのも、脳を解剖するのも平気だったのですが
わたしの弱点は目だったようです。
まぶたを開いたときから直視できませんでした。

どうも、目にはまだ魂が宿っているような気がする。
漫画やイラストを描いていたころの名残か
目からキャラクターの精神が伝わってくると思っていました。

眼球を取り出してしまえば、ものとして見れるので
その後の解剖は問題なかったのですけど
眼窩についているままだと、生理的に駄目みたいで、直視できない、触れない。
これは前からだけじゃなくて、頭蓋骨の裏側から解剖しても同じこと。
チームメイトが眼球をつついたときは「うわあ!」と声をあげてしまって
「初めてあなたが驚くのを見た」と逆に驚かれました。
魚とかの目は食べれるのにね・・・

目自体の解剖はおもしろくて
眼球を動かす筋肉が6種類あって、視神経も思ったより太い。
かなり重要な部分なんだなあと再確認させられました。

途中でちょっと吐き気がしたけど、無事に終わってよかった・・・(^^;


―――
クラスでホルモンと性別について勉強しているのですが
ちょっと面白いビデオを見ました。

カリビアン?かどこかの島では、女の子がたびたび男性に変わるのだとか。
人間はもともと、男性ホルモンなしだとデフォルトで女性に生まれてくるのですが
遺伝子がXY(男性)でも、男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)に問題があると
男性外生殖器が発達せず、外見は女性として生まれてくるみたいです。
彼らは10歳前後から体つきが男性的になっていき、そのうち普通に男性として暮らし始めます。
この遺伝子異変は一人の先祖から受け継がれたものなので
頻繁に起こるので、島の人たちにとっては普通の出来事だそうです。

娘さんが男の子に変わってしまってどう思いますか、という質問に
「誇り高かったですよ。なんだって稼いでくれるからね!」とお母さん。
名前もかわいらしいものからマリオさんという男性的なものに。
ちなみに、この家族では男性に転換した娘は3人ほどいるのだそうです。
こんな日常茶飯事になってしまっては、そりゃあ驚かないわけだ。

あとは両性についてのケースとか。
半分が男性で半分が女性に生まれた人が、男性になるための手術を受けたわけですが
そこでナレーターが一言、「やろうと思えば、自分で受精することもできるわけです
などと空気を読まないことを言うものだから、見ている側としてはかなり気まずかった。
このビデオはナレーターのコメントがいちいち際どくて、笑うべきか気を悪くするべきか悩みます。

たとえば、ある実験で、子宮の細胞に男性ホルモンを加えると男性生殖器のように育つ
というのがあって、科学者がテストチューブにホルモンをたらしているところで

「手出しされていない子宮はこのまま女性生殖器として成長を続けますが
性的な悪戯(痴漢行為とも訳せる)を受けたこちらの子宮は、驚くことに男性生殖器に・・・」

Molestationといえば、「女性や子供を、性的に、いたずらする」という意味で
この人は真面目なんだろうけど、どうも使う単語を間違ってるような気がします。
かなり古いビデオだったので、今だったら放送禁止になっていたかもしれない。
内容はどうであれ、これでホルモンと性別について忘れないと思います(笑)


―――
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わたしの日常生活。医学部、趣味、食べ物などについて書いています。
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医学生。鍼灸師。鍼のできるファミリードクターを目指しています。
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